スースースー。
どんなに気持ちよく眠っていても気になる音が聞こえてくると飛び起きちゃうビビり猫と自分以外の物事には興味を持って欲しくないやきもち焼きの猫のお話。
知らない人と喋らないで
かげとらは朝のウエッティを食べ終わり満足すると、寝床と化している押入れ方面へいそいそと歩いていきます。
今日もいつもと変わらないそのコースです。
それから1時間ほどリビングには静かな時間が流れていたのですが、めずらしく電話が鳴りました。
近頃ではラインやメールのやり取りが主流となり電話がかかってくる事はだいぶ少なくなりましたね。
『 いykgd;f^v^@dいfd 』
『 5dl9tぽ62p、bgぴ。;。・g~~!!』
話し込んでしまうとつい声も大きくなりがちなのですが、ここは慎重につとめて普通の声のトーンでボリュームも絞り気味にと細心の注意を払います。
それは何故かと言うと・・・
かげとらが飛び起きて来るからです。
にゃーいぃ ボクのこと忘れないで~
とは言っても、さすがに今日は大丈夫かな・・押入れに入ってから随分経つし小声で話しているからきっと聞こえていないハズ・・・そう思っていたのですが、
バターン、ガサガサ・・・トンッ
押入れで目を覚まし下りてくる音が立て続けに聞こえたかと思うと、
『にゃーいにゃーい』
鳴きながらこちら目掛けてまっすぐに走ってきました。
そして私の顔のすぐそばまで近寄ると、スマホに向かって強めに鳴き始めます。
『にゃーいにゃーい』
まるで電話の向こう側へ訴えているような鳴き方です。
私の足元に来て鳴くのなら分かりますが、通話しているスマホに向かって鳴くなんて、猫はどこまで理解しているのか考えさせられる行動です。
話し声が聞こえないくらい鳴き続けるので、会話が続けられなくなりました。
とうとう通話相手から、
『あれ?猫の鳴き声してない?』
誰と喋っていても毎回必ず言われます。
チャイムの音が怖い
そんなジェラシー全開な行動をとるかと思えば、ビビりの方が上回ってしまう時もあります。
それはどんな時かと言うと、玄関からチャイムの音が聞こえた時です。
『ピンポーン』
この音を聞くと、途端に緊張感が走ります。
チャイムが鳴ると誰かが来るということは理解しているようです。
そしてビビりなかげとらは、知らない人が来るのが怖いのです。
『いやいや、今のピンポーンはテレビの音だよ』
そう言ってみたところでもちろん『そうだね』とはならずに、『だれ?だれか来るの??』とでも言いたげな表情で、さっとこちらを向きじーーっと私を見つめます。
むぅう~ん お昼寝は気持ちいいね♪
はっ!・・あの音は・・ 誰かくる・・誰かくる・・・。
おわりに
かげとらは猫界でもだいぶビビりな方なんじゃないかなと思います。
回数をこなせば慣れてくれるかと思いきや全くそうではありませんでした。
そんなビビりでやきもち焼きなかげとらが愛しくてたまらない毎日です。
つまらないオチでごめんなさい (ΦωΦ)