今思えば、この時から猫生活は始まっていたのかもしれません。
ふと思い出す外猫さんとの出会い。
2週間だけの夏物語。
外猫さんとの出会い
さかのぼる事十数年前の夏、まだ都内でアパート暮らしをしていた頃のお話です。
勤めていた会社を辞め平日の昼間に窓を開けて、ぼーっと家で過ごしていました。
部屋は1階。
そこへ、通りかかった猫が立ち止まりチラッと覗いたのです。
突然現れた猫に見つめられて固まる私。
しばし、じーっと見つめ合う2人でしたが、その後猫はぷいっと行ってしまいました。
はぁー、なぜか息を止めてしまったようで、苦しかったです(¯―¯٥)
次の日も、また来た!
気が付くと毎日覗きに来るようになり、徐々に慣れて部屋にも上がるようになると、
『今日も来るかな?』
と、楽しみにしている自分がいました。
部屋へ上がる・・と言っても、険しい表情でぐるっと一周して逃げるように帰ってしまうだけなのですが(*´꒳`*)
ちょっと猫生活♪
いつも探検が終わるとすぐに帰って行くのに、その日に限ってなぜか居座っています。
ベッドの下へ潜り込んだまま、出て来る気配はナシ。
『これから用事があるんだけど、どうしよう・・』
さすがに窓を開けて行く訳にはいかないので、猫を部屋に残したまま戸締りをして出掛ける事にしました。
数時間後、部屋に戻り窓を開けると猫は一目散に外へダッシュ!
閉じ込められて焦っていたのか、ベッドの下から物凄い勢いで外へ走って行きました。
ふらっと寄る
↓
部屋を探検
↓
逃げる
外猫さんが家へ来るのは、もちろんカリカリをくれるからだと思いますが、こんな生活も悪くない!
ちょっと楽しい猫生活のはじまりです。
寝場所を奪われた?!
そんな毎日が続き部屋での滞在時間が日に日に長くなると、そのうちに夜も帰らず一緒に過ごすようになりました。
ある晩、トイレに起きて戻るとクッションの上で丸くなっていたはずの猫がいません。
『またベッド下に潜りこんだのかな?』
ぼーっと考えながら、さぁ寝ようとすると・・
ベッドの真ん中で、丸くなって寝ています。
毛布に上手く紛れていたので、危うくその上に寝てしまうところでした(=゚ω゚)ノ
気付いて良かった~と思いながらも、どいてもらおうと少し押してみましたが全く動く気配はなく・・・。鉛のように重い猫(ΦωΦ)
しょうがないので猫は真ん中、私は端で無理やり一緒に寝ることに。
そして翌日もまた同じパターン。
夜、トイレから戻ると、しれっとベッドのど真ん中を陣取って寝ています。
いかにも、前からここに寝てましたけど何か?的な雰囲気すら醸しています。
そんな事が何日か続いたある夜、急に異変が起こりました。
まさかのノミ生活
『かゆい・・何だか足が猛烈にかゆい・・』
足首からふくらはぎにかけて異常なかゆさです。
それは、ポリポリとかいて治まるような可愛いものではなく、あまりのかゆさに髪の毛がぞわっと逆立つほどでした。
夜中に猛烈なかゆみにたまらず目を覚ますと、何やら小さいものが私のひざの上で跳ねています。
え、なになに・・怖いんですけど(;'∀')
皆さんもお分かりの通り、それは『ノミ』だったのですが、
目の前でノミが飛ぶ姿を初めて見ました(=゚ω゚)ノ
しかも一匹だけではなく何匹も飛んでいます。
捕まえてつぶしてみましたが全然死にません。
ノーダメージなのか、すぐに復活してジャンプします。
・・・ノミ強いです。
皮膚科へ
市販薬は全く効かず、夜になるとかゆみが襲い眠れなくなることに恐怖を覚えました。
かいてもかいても止まらない
↓
かき過ぎて足から血が出る
↓
市販薬は全く効かず
しょうがないので皮膚科へ行き診てもらったところ、一発でかゆみは治まります。
処方薬は神!だと思いました☆彡
おわりに
そんなことをしているうちに仕事が決まり、家でのんびり過ごせる時間はなくなります。
初出勤の朝、まるで『あけてー』とでも言うかのように、窓ガラスをがりがりと爪で引っ掻いていたけどそれっきり。
窓を開けたい気持ちをぐっと堪えて、逆側にある玄関のドアを開けました。
わずか2週間のプレ猫生活。
懐かしい夏の思い出です(*´꒳`*)