突然、目に飛び込んできた細長いモニュメント。
街中で時々見かけたりしますが、よく見ると四角い箱状のものが積み重なっていて、だいぶ高さもあるようです。
これは一体何なのでしょう?
積読(つんどく)?
友人に会いに電車に乗り、いつもの駅で降りました。
何度も訪れた事のあるその町は、見慣れた景色が広がり特に目新しさはありません。
『新しいお店が出来たから行ってみようよ!』
そう誘われたのでゴハンを食べに出掛けてきました。
新しいお店でのオシャレなランチ♪ごちそうさまです。
すっかり満足して辺りをブラブラ歩いていると、目の前に何やら巨大なものが飛び込んできました。
『わっ!何これ?』
遠目で見た時には街中で時々見かけるモニュメントかなと思い気にも留めなかったのですが、改めて見直してみるとひとつひとつが本の形をしています。
本が積み重ねてあるということは『積読』?
『積読(つんどく)』 とは、
本を購入し、「いつか読もう」と思ってはいるものの、まだ読まずに放置してある(積んである)状態、あるいはその本を意味する語。「積んどく(積んでおく)」に掛けた表現である。
出典:weblio辞書
こんなに沢山あったら読み切れない~♪と、嬉しい悲鳴が出そうだなぁ。。
でも、何で本の形をしているんだろう?
そんなことを考えていると、隣で友人が言いました。
『ここは図書館だからね』
図書館のモニュメント
『えっ!図書館?』
巨大モニュメントに誘われて入ったこの建物は、文化ミュージアムや教育センターなどもある複合施設なので、図書館へ入ったという自覚はありませんでした。
『なるほど!だから本が積んであるんだ』
納得です。そして、
『随分高いけど何冊あるんだろう?』
気になったので、下から数えてみました。
1、2、3・・・100、101、102・・・130、131、132・・・
ふぅ~やっと数え終わりました。
・・・ウソです。Googleさんで検索しちゃいました(;'∀')
9冊の本で1ユニットになっていて、同じユニットが17個、向きを変えて153冊積み重なっているようです。
高さは17m。
そして制作者は、日本のエッシャーとも称されるグラフィックデザイナーの福田繁雄氏!
福田繁雄【ふくだしげお】1932~2009
グラフィック・デザイナー。
1956年東京芸術大学美術学部図案科を卒業。会社員を経て 1958年に独立。
単純化された造形に錯視など視覚の生み出す遊びを楽しむような、機知とユーモアに富んだデザインを特徴とした。
出典:コトバンク
面白い作品を世に多数送り出されているので、皆さんも一度は目にした事があるかも知れません。
その一部をご紹介します。
消えた柱(1984年)木工 85×95×70cm
ランチはヘルメットをかぶって(1987年)
ステンレス製のスプーンやナイフ、フォーク848本から構成されたオブジェの影が、実物大のホンダ製モトクロス・オートバイになっている作品です。
出典:三重県立美術館
おわりに
何度も訪れたことのある場所なのに、意外と発見があるものだなぁとしみじみ思いながら帰りました。
家に戻ると、1枚の紙がポストに入っています。
こちらも以前から気になっていたのですが、まだ頼んだことはありません。
そろそろ注文してみようかな(*´꒳`*)