朝は、家中を全力で走り抜けてその勢いのままキャットタワーに飛び乗る。
でもお昼過ぎになると、ソファにすら上がれなくなっちゃう。
どうしちゃったのかな?
朝は全力で走り抜ける
猫の朝は早いです。
『今日は寝坊してくれないかな・・』
布団の中で毎日浮かぶ言葉ですが、残念ながらその願いが叶った事はありません。
もちろん今日も、かげとらは元気いっぱい!
すでに家中を走り回る音が聞こえてきます。
『もうすぐこっちへ来る!』
起きている事がバレないように寝ているフリを装います。
そして、かげとらの足音が勢いよく近づいて来たかと思うと、そのままキャットタワーへ飛び乗り、てっぺんで思い切り鳴き始めました。
なーぉおーーん、なーぉおおーん
バリバリバリバリ
力いっぱい鳴いた後は、タワーの柱で爪を研ぎます。
昼間はおじいさんのように
その後昼過ぎまで眠っていたかげとらが、トンッと軽い音をさせて寝床の押入れから降りてきました。
朝の喧騒がまるで嘘のように、しずしずと歩いています。
そして、ソファの前で立ち止まると何だかもぞもぞ・・・
『もしかして上れないの?』
あとはジャンプするだけなのにどうしたのかな?と思いましたが、かげとらの動きを見ていると一発で上がれる自信が無くためらっているようです。
その後、どっこいしょという声が聞こえてきそうな位ゆっくりとよじ登ってきました。
朝はあんなに元気でキャットタワーのてっぺんまで駆け上がっていたのに、ソファにすらジャンプ出来なくなる何て・・・。
『やっぱり猫も、寄る年波には勝てないのかな』
今日から朝もゆっくり出来る?
ソファへのジャンプ力も怪しくなってきたという事は、これからおとなしくなっちゃうのかなぁ・・・寂しいけどしょうがない。
そんな事を考えながら眠りました。
翌朝、遠くで物音がしてうっすら目を覚ますと、今日もかげとらが全力で家中を走っています。
『昨日はソファにも上がれなかったのに?』
そう思ったのですが、
『ジャンプは厳しいけど走るのは平気なのかな』
確かにそうです。
ジャンプ力は落ちても走る事は出来ますよね。
うっすら眠りながらも一人で納得していると、どんどんかげとらの走って来る音が大きくなってきました。
そして、廊下を駆け抜けるチャッチャッという爪音が近づいて来たかと思うと、
どーん、ギシギシからのなーぉおーん、バリバリバリ・・・。
全力で走ってきてどーんとキャットタワーへ飛び乗り、ギシギシと揺らしながら一瞬でてっぺんまで上ったかと思うと雄叫びをあげ、その後逆さまになって爪を研ぐ。
そんな、いつもの音が聞こえてきました。
『上がれないんじゃなかったのー?』
まだまだ上っちゃうよ♪
おわりに
2週間ほど前のお話です。
低いソファをやっとの思いで上る姿は、急におじいさんになってしまったかのようで寂しくなりましたが、その思いはすぐに吹き飛んでしまいました。
今も、朝だけは元気で午後はおじいさん状態が続いています。
それでもジャンプは少し苦手なようで、キッチンには上がれなくなりました( *¯ ꒳¯*)