これはなんだ? はじめて見るぞ まずはにおいを嗅いでみよー
スンスン スンスンスン スンスンスンスン
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いつもベランダで鳴いている魅惑のチュン♪
あれ?いつの間にか部屋の中にもいるみたい?
網戸にする季節がやって来ると、外から聞こえてくる色んな音が気になるようで、耳のセッティングに忙しい日々が続きます。
『今日も鳥さん、来てくれるといいね♪』
背を低くしてチュンにばれないよう、そろりと窓へ向かう姿はとても滑稽で、となりで眺めていると、ついニヤニヤしてしまいます。
今日もそんな姿が見られるのかと心待ちにしていると、あれれ~なぜかいつもと違う方向へ歩き出しています。
今日は気分を変えて別の部屋から電線に止まるチュンの観賞会をするのかな・・と思っていたら廊下へ出る手前でピタッと止まり、何やら熱い視線を上方へ送っている様子。
『どうしたのかなー?まさかクモとかいるんじゃないよね(汗)』
気になるので側まで行き見てみると、想像とは全く違う光景が目に入ってきます。
かげとらの視線の先を見てみると・・・
そこには、本物のスズメと同じような鳥型のシールが貼ってありました。
『え?これをチュンだと認識してるの?』
それは、ほんの数分前から扉の傷を隠すために貼り始めたシールです。
凄いです!この形から鳥さんだと分かるのかなぁ♪
2本足で真剣に見つめるニャン。
一度目に入ってしまえば、もうそれ以外のことは考えられません。
気になって仕方のない動きを見せながら、こちらから、はたまたあちらから、
どう攻め込んで行こうかと作戦を練っている模様です。
『くぉぉーん』と小さく独り言を言いながら、抜群のフットワークを見せてくれます。
『下からじゃダメだ!もっと上から攻撃だ! 』
と思ったかは定かではありませんが、キッチンへ登り体勢を変えて臨むことにしたようです。
もう少し・・・あともう少しで手が届きそうなのに、チュンを目の前にして触れられないことが悔しそう。
カクカクと頭を動かして、何度も飛び掛かりそうになるのですが勝算が無いことが分かっているのか、寸前でやめる・・・そんなことを幾度となく繰り返しています。
長い事奮闘していて疲れが出たのか、今度は疑いを持ち始めたようです。
『あれれ?もしかしてチュンじゃないのかなぁ。。そう言えば全然動かないな。』
と、思ったかどうかは定かではありませんが(笑)、そんな事を考えているかのように首をかしげる仕草をしています。
チュンなのか、チュンじゃないのか・・・
かげとらが5歳くらいの頃のお話です。
活発だったあの頃は、こんな出来事がてんこ盛りな毎日でした。
結局この後も二次元チュンとは触れ合う事は出来ず、いそいそと押入れに潜り込んでしまいましたが、今となってはクスッと笑える懐かしい思い出です (*´꒳`*)